えごま油亜麻仁油など健康に良い油が流行っていますが、ひまわり油(またはサンフラワーオイル)健康や美容に良いという理由で最近は人気が上がってきています。

ひまわり油の特徴や効果効能、購入する際の正しい選び方や危険性はあるのかについて紹介します。

ひまわり油とは?その特徴について

ひまわり油は名前のとおり、原料はひまわりでその種から油を抽出しています。

日本よりも欧米欧米の方が認知度が高く、サンフラワーオイルとして人気があります。

ちなみにサフラワーオイルは紅花油のことなので、全く違うオイルになります。

ひまわり油の味やニオイと加熱には強い?

えごま油や亜麻仁油は加熱に弱く、味やニオイにクセがあります。

そしてオリーブオイルも加熱はできるものの、味やニオイが独特なので、なかには苦手な人もいます。

ですが、ひまわり油は無味無臭加熱にも強く、クセも少ないので炒め物や揚げ物にはもちろんのこと、お菓子などサラダ油の代わりになります。

家庭では価格の安さからサラダ油を使う家庭が多いですが、健康のためにもぜひひまわり油に変更することをおすすめします。

ひまわり油の種類!ハイオレイックとハイリノールとは?

食用油はどの脂肪酸が多く含まれるかによって種類が変わります。

オメガ3系のα‐リノレン酸などの脂肪酸が主成分のオイルは

  • えごま油
  • アマニ油
  • グリーンナッツオイル

など

オメガ6系のリノール酸が主成分のオイルは

  • グレープシードオイル
  • ごま油
  • サラダ油

など

オメガ9系のオレイン酸が主成分のオイルは

  • オリーブオイル
  • アボカドオイル
  • 米油

などと別れますが、

以前のひまわり油リノール酸が約65%を占めていたのでサラダ油と一緒のオメガ6系のオイルでした。

このひまわり油をハイリノールタイプ(リノール酸高含有)と呼びます。

一方で、オレイン酸が主成分となるように品種改良されたひまわり油も近年になってから登場しました。

このひまわり油をハイオレイックタイプ(オレイン酸高含有)と呼び、オリーブオイルなどと一緒のオメガ9系のオイルです。

最近はハイオレイックタイプのひまわり油も増えてきてスーパーでも手に入れることができます。

ハイオレイックタイプのひまわり油の脂肪酸の割合

種類 含有量
オレイン酸 75%
リノール酸 10%
パルミチン酸 4%
その他 11%

※産地や商品により若干変わります。

ではハイリノールタイプとハイオレイックタイプのひまわり油にはどのような違いがあるのでしょうか?

ハイリノールとハイオレイックの違い!危険性が高いのは?

ではハイリノールハイオレイックのどちらがおすすめなのでしょうか?

オメガ6脂肪酸のリノール酸は必須脂肪酸で食事から摂る必要があります。

適量であれば健康にも美容にも効果があるのですが、多くの日本人はリノール酸を摂りすぎる傾向にあります。

ではなぜ、過剰摂取してしまうのかというと、日本で一番使用されているサラダ油にもリノール酸がたくさん含まれているからです。

家庭でサラダ油を使っていなくても、

  • レストランやファーストフードなどの外食で使用される油
  • コンビニやスーパーのお惣菜(唐揚げや、コロッケ、フライドポテトなど)
  • ほとんどの加工食品で使用されている植物油脂

これらはほとんどがサラダ油で、気が付かないうちに過剰摂取してしまうことが多いです。

過剰摂取するとアレルギー症状が出たり、老化を早める生活習慣病などにかかりやすいといった悪影響が出る恐れがあります。

オレイン酸の効果や効能

一方でハイオレイックのオレイン酸はオリーブオイルの主成分でもありますが、

  • 体内の酸化や活性酵素を防ぎ脳や体の細胞を健康にする
  • 血液をサラサラにする
  • 悪玉(LDL)コレステロールを減少させる
  • 動脈硬化・心筋梗塞の予防
  •  便秘解消
  • 胃酸過多や胃潰瘍の予防

などの効果や効能が期待されています。

こちらは気が付かないうちに過剰摂取するということが少ないです。

ひまわり油が危険と言われる理由は?

ひまわり油」で検索すると「ひまわり油 危険」と表示されますが、これはハイリノールタイプのひまわり油を摂りすぎると体に悪影響を及ぼす可能性が高いという意味です。

決してひまわり油が危険な食べ物というわけではありません。

もちろん自ら健康管理をしっかりとしている人はハイリノールのひまわり油でも問題ありません。

ですが、多くの日本人はリノール酸を摂りすぎているので、その量を減らすためにも、オレイン酸が多いハイオレイックのひまわり油を選んだほうが良いという意味です。

ひまわり油に豊富なビタミンEやKの効果効能

ひまわり油に含まれている脂肪酸以外の栄養成分で代表的なものは栄抗酸化成分のビタミンEです。

ビタミンEは脂溶性ビタミンで、水洗いや加熱調理による損失が少ないため、他の食用油でも含まれていますが、その含有量はひまわり油がトップクラスです。

「若返りのビタミン」とも言われる抗酸化成分のビタミンEは老化防止により、病気の予防や美肌効果も期待されています。

さらに血液をサラサラにする働きがあるなど、動脈硬化の予防なども期待されている成分です。

その他に含まれているのはビタミンKです。

ビタミンKは血液を凝固させる成分を合成し、出血を止める役割を担います。

月経過多の人は症状を軽減する効果も期待できます。

さらに、骨からカルシウムが血液中に放出されるのを抑えたり、カルシウムが骨に沈着するのを助けます。

その他ビタミンCやビタミン群、ミネラルは含まれていません。

ひまわり油を紹介するサイトで、ビタミンB1やB6、葉酸、カルシウム、マグネシウム、鉄分なども豊富に含まれていると紹介しているのを見かけますが、実は全く含まれていません。

原料のひまわりの種には含まれているのですが、水溶性ビタミンのビタミンB群やミネラルは油の製造過程で無くなってしまいます。

実際に日本食品成分表の2017年版でもこれらの脂肪酸とビタミンE、ビタミンK以外の栄養成分は0(ゼロ)と表記されています。

ひまわり油の使い方

ひまわり油はサラダ油の代わりに炒め物や揚げ物だけでなく、ケーキを焼くときにバターの代わりとしても使用できます。

これが同じオメガ9のオイルのオリーブオイルではクセがあるので、ケーキやお菓子類には使用しにくいです。

また生でももちろん使用できます。

魚介のカルパッチョにかけたり、ドレッシングの材料で今までサラダ油を使っていたならば、ひまわり油に代えることで健康的なドレッシングになります。

最近では椿油オリーブオイルと同様にお肌や髪に塗って美容オイルやヘアケア商品としても使用されています。

  • メイク落としのクレンジングとして
  • 乾燥しているお肌に
  • シャンプーをした後に髪にすり込むようにして
  • 赤ちゃんのデリケートな肌にやさしくぬる

など食べても肌や髪に塗っても使用できるのですが、使用する際は食用と美容用のひまわり油は別々に購入する方が良いです。

ひまわり油の正しい選び方とおすすめ品

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ひまわり油を製造する際には圧搾法抽出法があり、昔は圧搾法が主流ではありましたが種子から搾(しぼ)れる油の量は限られているだけでなく手間がかかるため、現在流通している商品は溶剤を使用した抽出法が一般的です。

圧搾法では原料の20~30%しか油になりませんが、溶剤を使用することでほぼ100%が油になります。

そのため溶剤を使用した抽出法で作られたひまわり油は圧搾法に比べて大量に作ることができて値段も安く、長期保存が可能ですが、高温で処理されるため栄養成分がほとんどなくなってしまいます。

また高温処理の懸念するところはトランス脂肪酸が発生してしまうことです。

ひまわり油は健康に良い油ですが化学溶剤の抽出法で高温加熱で製造される油であれば体に危険の可能性が高いです。

ひまわり油も現在はほとんど抽出法の商品ばかりですがおすすめの商品があります。

国産ひまわり油の「北の耀き」です。

北海道名寄市で育てられたひまわりの種を使用し完全無添加で一番搾りの圧搾法で搾油しています。

コレステロール・トランス脂肪酸もゼロです。

しかも一般のひまわり油と比べるとビタミンEが2倍オレイン酸も多く含まれています。

市販に多く出回っているひまわり油と比べると価格は高いですが、品質が高いひまわり油です。

16万個の種から1瓶★国産 ひまわり油 「北の耀き」 【北海道名寄市】 275g

昭和オレインリッチ

こちらはスーパーでも良く見かけると思います。

おすすめは「北の耀き」なのですが、人気のため欠品である場合があります。

それであれば圧搾製法ではないものの、オレイン酸が80%を占めていて、ビタミンEもしっかりと含まれています。

価格も安いので、まず試してみたいという方におすすめです。

昭和オレインリッチ600ml

イタリア産有機ヴァージンひまわり油

イタリア産の厳選された有機栽培のひまわり種子からコールドプレス(低温圧搾)された有機JAS認証の一番搾りオーガニックヴァージンサンフラワーオイル(ひまわり油)です。

原料がオーガニックで、しかもコールドプレス製法というのは食用油としては最高の油です。

この点ではコールドプレス製法でもなく、原料もオーガニックでない「北の耀き」よりもおすすめなのですが、ハイリノールタイプという点が少し残念です。

健康で食生活にも気を付けている人や美肌のために直接肌に塗りたい人におすすめです。

北の耀きやオレインリッチは食用には良いですが、肌に塗るのはおすすめできず、美容オイル専門のひまわり油と使い分けが必要です。

ですがこのひまわり油は本来の製法で油を抽出しているので、美肌用にもおすすめです。

イタリア産有機ヴァージンひまわり油500ml

まとめ

ひまわり油はドレッシングの原料など一緒に生で食べても良いですし熱にも強いので炒め物、揚げ物にも使用できます。

ただし、ひまわり油は

  • リノール酸が多いハイリノールタイプ
  • オレイン酸が多いハイオレイックタイプ

この2種類あります。

どちらも危険な油ではありませんが、リノール酸は多くの日本人が過剰摂取ぎみなので、健康に不安があるという人はハイオレイックタイプを選んでください。

オレイン酸は多くの健康効果がわかっていますし、ビタミンEも食用油ではトップクラスの含有量です。

もちろん健康油と言ってもカロリーは他の油と変わりませんし、脂質の摂りすぎは健康を損なうので、摂りすぎには注意しましょう。