ちょっとお洒落なお店でランチをしたりすると前菜などに可愛いピンク色のものが乗っていたりして、それが高級感やワクワク感を感じさせてくれませんか?

ピンクと言うよりも、赤に近いかもしれませんが・・・これは「ピンクペッパー」と言うスパイスです!

近年、キレイな色味や見た目の可愛らしさから、ピンクペッパーをお料理に利用することが増えているようですね。

実はピンクペッパーには、意外な事実が隠されているんですよ。

ただ、ペッパーと言いながらも胡椒(コショウ)の仲間ではなかったり・・・他にも私達にとって嬉しい効能もたくさん秘めているんですよ。

ここでは、ピンクペッパーについてご紹介していきます。

ピンクペッパーには種類がある?

ブラックペッパーの仲間だと思われがちのピンクペッパーですが、実はピンクペッパーには3つの種類があります。

  1. 赤く熟した胡椒の実(コショウ科コショウ属)
  2. ナナカマドの実(バラ科ナナカマド属)
  3. コショウボクの実(ウルシ科サンショウモドキ属)

一般的なコショウボクの実

3種類のうち、現在ピンクペッパーとして日本でよく使われているのは、「コショウボクの実」です。

コショウボクの木は、ウルシ科サンショウモドキ属15メートルほどに大きく成長する大木です。

原産国は南北アメリカの砂漠地帯で、コショウボクの実も古くから薬用として使われてきました。

特徴

コショウボクの実は、美しいピンク色が特徴で、こしょうのような辛みはなく、すっとしたかすかな胡椒のような香りの中に、ほんのりと甘味や酸味があります。

用途

綺麗な色と邪魔にならない風味から、お料理などの飾りに使われることも多いです。

また、スイーツのデコレーション、フレーバーティー、ビールの風味付け、フレグランスの香料、ボディケア成分、アロマセラピーなど、多岐にわたり広く使用されているのがこの種類です。

赤胡椒

胡椒の実が完全に熟してから収穫され乾燥させた赤胡椒は、黒胡椒よりもマイルドな味わいで、採れる量が少なく希少なことから、完熟黒胡椒と呼ばれることもあるそうです。

ピンクペッパーの注目の栄養素とは

ピペリン

ここ最近注目されているのが、ピペリンです。

辛味があまり強くない胡椒として知られるピンクペッパーですが、主な辛味成分として知られているのがこのピペリンです。

抗酸化作用と血行促進作用

最近では、ピペリンに活性酸素による酸化ダメージから体を守ってくれる抗酸化作用血行促進作用があるとされ注目が高まっています。

血管を広げて血流を促進する作用は、血液が末端まできちんと流れることにより冷え解消に改善が期待できるされています。

アドレナリン(エピネフリン)の放出を促進

唐辛子と同様に神経伝達物質であるアドレナリン(エピネフリン)の放出を促進する作用があることも報告されており、アドレナリンのエネルギー代謝を促進させる働きによって代謝向上による冷え解消効果や脂肪燃焼効果なども期待されています。

安全性が高い

唐辛子の場合は、摂取しすぎると精神障害などの副作用を引き起こす危険が指摘されていますが、胡椒のピペリンは作用が比較的穏やかなため安全性が高いと言われている点も嬉しいですね。

食欲増進・消化能力の向上効果

食欲増進効果脾臓の消化酵素を刺激し消化能力を向上させる働きもあることが分かっています。

消化を促進させるのはもちろん、血流量を増やすことで胃腸に十分な血液を行き届き胃腸機能の向上に繋がります。

そのため血行不良や冷えから起こる腹痛・消化不良・下痢・便秘・胃もたれなど幅広い「お腹の不調」の改善が期待できます。

栄養成分の吸収率を高める

消化器系への血流量を増やすことで消化吸収や栄養素の体内輸送を助けることから、一緒に摂取した他の成分の吸収率を高める働きを持つとされています。

十分に血行が促進されると、効率的に小腸から栄養を吸収し、肝臓を経て全身に栄養を行き渡らせやすくなると考えられています。

これらの効能が確認され、現在では、ピペリンを濃縮した「バイオピペリン」や、ダイエット用などのサプリメント健康食品に配合されています。
また、人のクルクミンの生物学的利用機能を向上させたという研究報告もあり、医療への応用にも関心が寄せられています。

食物繊維

ピンクペッパーはほとんどが炭水化物からできています。

脂質やタンパク質はあまり多く無く、比較的食物繊維が多いので様々な効果に期待ができるとされています。

食物繊維の効果とは
  • 善玉菌を増やし、悪玉菌を減らし、大腸がんを抑制する働きがあるという研究結果が出ています。
  • 膨らんだまま腸に届き、少しの量で満腹感を得られダイエットに効果的。且つ、腸壁を刺激して排便を促します。
  • コレステロールを吸収して、コレステロール値を押さえる効果。
  • 不要なナトリウムを包み込んで、血圧を下げる効果。
  • 善玉菌のエサとなって、便の量を増やしてくれるため便秘解消やお肌のトラブルの解消に効果。

ビタミン

特にビタミンではビタミンAビタミンKが豊富に含まれています。

ビタミンA

βカロテンβクリプトキサンチンとして含まれ、体内で変換されてビタミンAになります。

目や皮膚の粘膜を健康に保つのに必要なビタミンです。

抵抗力を強めてくれたり、抗酸化作用もあり、組織の老化防止にも重要な栄養素です。

ビタミンK

血液を凝固させて止血してくれるビタミンとして知られています。
また、腸から吸収されたカルシウムを取り込んで骨の形成に必要となるビタミンともされています。

ミネラル

ピンクペッパーには、ミネラルも様々なものが含まれています。
特にマンガンの含有量が多くなっています。

血液の主成分の一つ『赤血球』を作るための必須のミネラルです。
鉄は、赤血球の成分であるヘモグロビンを構成し、全身に酸素を運ぶ働きをしています。

鉄が不足してしまうと、鉄欠乏性貧血となり、体が重く、だるさを感じたり、息切れ、顔色の悪さ、疲れやすさを感じるようになります。
不足しやすい栄養素ですので、積極的に摂取したいミネラルです。

マンガン

いろいろな酵素の構成成分になったり、酵素を活性化して、結合組織の合成や酸化防止などと言った、体内の代謝過程に重要な役割を果たしています。

マンガンの効果とは
  • 骨や皮膚の健康を保つ効果。
  • 血糖を調節してくれるホルモンであり、インスリンの合成に関わる効果。
  • 神経の機能を正常に保つ効果。
  • 体内を酸化から守り、老化や生活習慣病の予防効果。
  • 体内の多くの代謝に関わり、月経前症候群のうつやイライラの軽減に効果。

ピンクペッパーの効果・効能とは

抗菌防腐効果

原産の南アメリカでは伝統医療として様々な症状に処方されていました。
主に風邪やインフルエンザの予防、筋肉の緊張を和らげる、痛みや炎症を抑える、歯痛や月経痛の緩和などに効果があるとされています。

香り

香りにも気分を高揚させ、明るく前向きに、かつ注意深く、苦難な時でも楽観性とスタミナをもたらす効能があるとされています。

ボディケア

肌をなめらかに整えながら引き締めハリを与える効果や、リンパの流れを良くし脂肪分解作用とセルライト予防の効果があるとされ、さまざまなボディケア製品にピンクペッパーが使われ、海外で注目を集めています。

使い方

お料理に

辛味がマイルドなため、どんなお料理にも邪魔することなく使うことができます。

サラダやカルパッチョなどの冷菜に振りかけたり、スープや肉料理のアクセントとして使ってみるのもよいでしょう。

見た目にも華やかになりますので、ホームパーティやおもてなし料理もワンランクアップします。

デザートに

繊細なスパイシーさ、甘さを引き立てる役割を果たします。

アイスクリームやケーキ、タルトの飾りつけとして、少量をトッピングしてみてください。

見た目の華やかさはもちろん、いつものスイーツが大人味に変化します。

フレグランス

ピンクペッパーの香りは、ボディスプレーやオーデコロンから香水まで、様々なフレグランスに使われています。

気分を高めて元気にしてくれるといったピンクペッパー精油の効能はもちろんですが、ほのかに香るスパイシーさが大人の女性にはぴったりなイメージなのかもしれません。

注意事項

アレルギー

コショウボクは、ウルシ科の植物です。

ウルシアレルギーの方はもちろん、ナッツ類(特に同じウルシ科であるカシューナッツピスタチオナッツ)またはマンゴーアレルギーのある方は、アレルギー反応がでることがありますので、注意してください。

加熱

ピンクペッパーは、他のスパイスと比べても香りが非常に弱いため、加熱調理には向いていません

また、加熱をすることで色が落ちしてしまいます。

お料理に使用する際には、生のままパラパラっと振りかけて使用しましょう。

まとめ

  • ピンクペッパーとして日本でよく使われているのは、「コショウボクの実」と言う、南北アメリカの砂漠地帯原産のウルシ科サンショウモドキ属の植物
  • 美しいピンク色が特徴で、こしょうのような辛みはなく、すっとしたかすかな胡椒のような香りの中に、ほんのりと甘味や酸味がある
  • 綺麗な色と邪魔にならない風味から、お料理などの飾りに使われることが多く、料理以外にもフレグランスの香料、ボディケア成分、アロマセラピーなど、多岐にわたり使用されている
  • ピンクペッパーの最近注目されている成分は『ピペリン』。血管を拡張させ、血液を身体の末端まで行き渡らせる血行促進に作用して、冷え症などに効果を見せてくれる。また、消化の手助けとなり、食欲増進や、栄養を吸収しやすくする作用が期待できる
  • 食物繊維が比較的多いので便秘対策に効果をみせる
  • ビタミンAとビタミンKが豊富で、ビタミンAは、目や皮膚の粘膜を健康に保ち、抵抗力を強め、抗酸化作用で組織の老化防止に役立つ。ビタミンKは血液を凝固させて止血してくれ、骨の形成に必要となるビタミンでもある
  • ミネラルも様々なものが含まれ、特に鉄とマンガンの含有量が多いのが特徴

いかがでしたか?

実は胡椒の仲間ではないピンクペッパーですが、こんなにも幅広い使われ方や、多くの栄養素を含み、効果・効能があるとは思いませんでしたよね。

美しいピンクの小さなひと粒に秘められたパワーを取り入れて、ぜひ輝いた毎日を送ってください。