最近はアロエといえばアロエヨーグルトなどに含まれている「アロエベラ」が人気がありますね。
ですが、昔日本ではキダチアロエが一般的でした。
アロエを食べると「医者いらず」と昔から言われていますが、それはアロエベラではなく、キダチアロエのことなのです。
それだけキダチアロエの効果は強烈なのですが、その分食べる際は注意が必要です。
今回はキダチアロエの
- 注目の栄養成分
- 効果や効能
- 生で食べる際の注意点
- アロエジュースの正しい選び方とおすすめ品
など詳しく紹介します。
キダチアロエの注目の栄養成分と効果や効能
キダチアロエには、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類、酵素類など、生きていくのに不可欠な栄養素のほか、アロエ特有(または希少)成分が多いです。
アロエ特有あるいは希少成分
- アロイン
- アロエエモジン
- アロエニン
- アロエウルシン
- アロエチン
- アロエマンナン
- アルボランA・B
- アロエソンエモジン
- アロエシン
- アロミチン
- アクロチンA・B
- ホモナタロイン
など、実に200種類におよぶ有効成分が含まれています。
このうち赤字で表示した
- アロエニン
- アロエウルシン
- アロエチン
- アルボランA・B
この4つの成分はアロエベラには含まれていません。
※アルボランA・Bはアロエベラに入っていると言われていますが微量のためほとんど効果は期待できません。
また「アロイン」「アロエエモジン」はキダチアロエ以外は「 医薬品」として指定されていますので、アロエベラの加工食品(飲料)には 使用されていません。
つまりアロエベラジュースには「アロイン」や「アロエエモジン」は含まれていませんが、
キダチアロエジュースには医薬品として使用される「アロイン」「アロエエモジン」が含まれています。
そのためキダチアロエの加工食品にもかなりの効果が期待できる反面、摂取する際には注意が必要です。
【アロイン・アロエエモジン】
キダチアロエの皮の部分に多く含まれるアロインは体内でアロエエモジンに変化します。
これらの成分は、胃や腸の働きを活発にする働きがあり、胃液の分泌を促して消化を活発にしてくれる効果が期待できます。
これにより胃もたれや消化不良を防ぐ効果があるといわれています。
ですが先程も紹介したようにアロインとアロエエモジンは「 医薬品」として指定されていますので、生で食べた時は効果が期待できます。
【アロエニン】
アロエニンはキダチアロエのみ含まれる成分で、胃酸の働きを正常化する作用があると期待されています。
【アロエウルシン】
アロエウルシンもキダチアロエのみ含まれる成分で、こちらは抗潰瘍作用があります。
その他にも組織や細胞の再形成を促進する 作用があると期待されている成分で、火傷や傷口の治療にアロエベラが使用されるのはこの成分が含まれているからです。
【アロエソンエモジンとホモナタロイン】
どちらも健胃作用があり、
このようにキダチアロエには胃を健康にしてくれる多くの成分が含まれています。
ただし、アロインやアロエソンエモジンは摂り過ぎるとお腹がゆるくなり、下痢になりやすくなります。
また、下痢でお腹が痛い時に「胃を健康にしてくれるから」という理由で食べると、さらにお腹の調子が悪くなる可能性が高くなるので注意が必要です。
そのため食べ過ぎなどで「お腹が痛い」、「なんか胃がもたれる」という場合にはキダチアロエは効果的です。
さらにホモナタロインにはメラニン生成抑制作用があり美白効果が期待されています。
【アロエチン】
高い殺菌力と解毒作用があり 化膿や吹き出物の治療にも効果が期待されている成分です。
【アロエシン】
メラニン色素をつくりだすチロシナーゼの働きを抑えることで美白効果を発揮します。
その力は、同じ働きがあるビタミンCと同等の力があるといわれています。
(実際にビタミンCもアロエベラに含まれているのでダブルの効果が期待できます)
また、日焼けなどをおこした肌の熱をとり、炎症を抑える作用もあります。
その他、メラニンを作るよう命令を出す「角化細胞」に影響を与えることで、日焼けを防ぐメカニズムも解明されています。
【アルボランA・B】
血糖状況を改善する効果があると言われていて、持続性が高く、糖尿病の治療などに用いるインスリンよりも 長期間継続すると期待されています。
キダチアロエには抗ガン作用が期待されている成分が含まれています。
【アクロチンA・Bとアロミチン】
ともに抗ガン作用があると期待されている成分です。
また、アクロチンA・Bには免疫機能活性作用もあり、アロミチンは抗潰瘍作用も期待されています。
ですがキダチアロエは薬ではなく食品です。
キダチアロエで治療するというよりは栄養補助食品として摂りましょう。
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ムコ多糖類
アロエの葉肉にはムコ多糖類が含まれており、火傷、日焼けなどで傷ついた皮膚の炎症を抑え、免疫向上効果もあり、皮膚の組織修復に一役買っています。
ただムコ多糖類はキダチアロエにも含まれていますが、アロエベラの方が10倍以上多く含まれています。
その他にもポリフェノールや食物繊維など本当に多くの栄養成分が含まれているのがアロエベラです。
それでは次にアロエベラで期待される効果や効能を紹介します。
豊富なビタミン類
ビタミンA、C、E、そして、葉酸、コリン。ビタミンB1、B2、B3(ナイアシン)、B6、B12 です。
特にビタミンB12は植物に含まれているのは珍しく、ベジタリアンの人が不足気味な成分なのでキダチアロエで補うことをおすすめします。
豊富なミネラル類
キダチアロエに含まれるミネラルの数は20種類にもなります。
主なものとして、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ナトリウム、鉄、カリウム、銅、マンガン、クロム、セレン、などが含まれています。
アミノ酸(必須アミノ酸と非必須アミノ酸)
アミノ酸は、タンパク質の大切な構成要素です。
タンパク質の材料となるアミノ酸の数は20種類あります。
そのうちアミノ酸には体内で合成できない(食べ物で摂取するしかない)必須アミノ酸が9種類ありますが、ノニには全種類含まれています。
必須アミノ酸の働き・効果や効能
必須アミノ酸 | 働き・効果・効能 |
---|---|
イソロイシン | ●成長を促進して肝臓や神経の働きを助ける ●筋肉組織の主成分の1つで筋力を強化 |
ロイシン | ●筋肉組織の主成分の1つで筋力を強化 ●肝臓の機能を高める |
リジン | ●疲労回復・集中力を高める●髪の健康(育毛効果) ●肝機能や不妊の改善効果 |
メチオニン | ●かゆみやアレルギーの原因となるヒスタミンの 血中濃度を下げたり、抑うつ効果もある |
フェニルアラニン | ●興奮作用のあるドーパミンなどの神経伝達物質の もとになる。鎮痛作用や抗うつ効果も |
スレオニン | ●成長を促進する作用 ●肝臓に脂肪がたまるのを防ぐ➡脂肪肝予防 |
トリプトファン | ●脳や神経の働きを安定させるセロトニンのもとの 成分。鎮痛・催眠効果がある |
バリン | ●筋肉組織の主成分の1つで筋力を強化 ●体の成長を促し血液中の窒素のバランスを整える |
ヒスチジン | ●子どもの成長に欠かせない成分 ●神経の働きを助けたり、ストレスを軽減する |
必須アミノ酸の中で最近注目されているのは
- イソロイシン
- ロイシン
- バリン
これらは「BCAA(分岐鎖アミノ酸)」と呼ばれており
運動中のエネルギー源にあります。
さらに疲労回復の働きもあるため、運動前後に
摂ると有効です。
また、BCAAは筋肉が活動するときそのエネルギー源としても使われます。
必須アミノ酸BCAAは、ヒトの筋肉の形成や代謝と深く関わりがあります。
BCAAを多く摂ることで基礎代謝量が上がり、健康的なダイエット作用が期待できるのです。
このように必須アミノ酸は成長や精神を安定させるために欠かせない成分です。
非必須は「必須ではない」という意味ではなく、「体内で合成できる(作られる)」という意味です。
体内で作られるから必要ないというわけではなく、食べ物からもしっかり摂る必要があります。
非必須アミノ酸 | 働き・効果・効能 |
---|---|
アルギニン | 筋肉の増強、免疫機能の強化、生殖機能の改善 |
グルタミン酸 | うま味成分。集中力アップややる気を高める |
アスパラギン酸 | 疲労回復、アンモニア解毒、スキンケア |
アラニン | スキンケア・肝機能改善(二日酔い予防) |
チロシン | 記憶力を高め、脳の回転をよくする |
この他にも
水溶性食物繊維やアロエオリゴ糖は腸で善玉菌に分解されると短鎖脂肪酸(酪酸やプロピオン酸、酢酸など)に変わります。
この短鎖脂肪酸が腸内環境を改善し便秘を解消してくれます。
キダチアロエ効果効能のまとめ
①健康効果
【健胃効果がある成分】
- アロイン
- アロエエモジン
- アロエニン
- アロエソンエモジン
- ホモナタロイン
【抗潰瘍作用】
- アロエウルシン
- アロミチン
【血糖値改善】
- アルボランA・B
【抗ガン作用】
- アクロチンA・B
- アロミチン
【免疫機能活性作用】
- アクロチンA・B
②美肌・美容効果
アロエには美肌や美白効果が期待できる成分が本当に多く含まれていて、ターンオーバーを理想的な周期に近づける働きがあるといわれています。
【火傷や傷口の治療】
- アロエウルシン
- ムコ多糖類
【化膿や吹き出物の治療】
- アロエチン
【美白効果】
- アロエシン
【保水性⇒肌の健康維持】
- ムコ多糖類
【肌の老化予防】
- アロエマンナン
- ポリフェノール(抗酸化作用)
- ビタミンC・E(抗酸化作用)
- アラニン(アミノ酸)
注目の成分だけでこれだけの効果や効能が期待できます。
薬用成分も含まれているので、他の食べ物と比べても高い効果が期待できますが、医薬品ではありませんので、効果を実感した場合は毎日継続して摂るようにしましょう。
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キダチアロエの食べ方について
キダチアロエの効果を十分に得るには生で食べるのが一番です!
ですがやはりアロエの苦みが苦手という人が多いです。
苦みの成分はアロインによるものですが、アロエベラよりもキダチアロエの方が多く含まれているため、特にキダチアロエは生では食べにくいです。
そこで、できるだけ苦味を少なくする方法を紹介します。
アロインは皮の部分に多く含まれているので、皮を取り除いてそのまま食べれば苦味もほとんどなく食べることができます。
皮を取り除いても苦味を感じるようであればハチミツにつけてから食べるのがおすすめです。
ただ「お腹が痛い」「長い間便秘で悩んでいる」という場合はアロインも摂った方がおすすめなので、皮も一緒に食べることをおすすめします。
皮まで食べる時は細かく刻んで、薬のように一気に飲むのがおすすめです。
また火傷やすり傷、吹き出物が出た場合はキダチアロエを薄く半分に切って葉肉の部分を患部に当てます。
葉肉を患部にぬるようにするだけでもかなり効果があります。
これらの効果はアロエベラに含まれていないアロエウルシンやアロエチンによるものなので、肌のトラブルについてはアロエベラよりもキダチアロエがおすすめです。
キダチアロエを生で食べる場合の注意点と摂取量
キダチアロエはホームセンターなどでも普通に手に入る植物です。
効果や効能を知って、たくさん食べたりするのはおすすめできません。
アロエベラの加工食品であればそれほど心配ないのですが、キダチアロエは生でも100%ジュースなどの加工食品(飲料)どちらの場合も注意が必要です。
先程も紹介したようにキダチアロエの葉の皮には緩下作用(ゆるやかに排便を促す作用)のあるアロインが含まれています。
アロインは摂り過ぎると緩下作用が強くなるので、お腹が痛くなったり、下痢になったりすることもあります。
そのため、気になる場合は皮の部分はあまり食べないようにしましょう。
下痢でお腹が痛い時に飲むと症状がさらに悪化するので気をつけてください。
また、妊娠中にアロエを摂ると、アロインの主成分であるバルバロインが、子宮を収縮させるプロスタグランジンE2を分泌させてしまうため、流産しやすくなると言われていますl
もちろん少量の摂取では流産とはなりませんが、アロインは医薬品として指定されるほど強力な成分なので生ではもちろん、ジュースなどもおすすめできません。
ただしアロエベラの加工食品にはアロインを含めてはいけないので、妊娠されている方はアロエベラのジュースを飲むようにしましょう。
ではキダチアロエの1日の摂取量はどれくらいが理想なのでしょうか?
アロエベラは健康のためには1日60g程度、美容のためには100g程度と言われています。
一方でキダチアロエはアロインなど強力な成分が含まれているので生で食べる場合は1日15g程度にしましょう。
100%ジュースなど加工食品の場合は摂取量の目安が商品のパッケージに書いてあるので、それを守るようにしてください。
キダチアロエジュースの選び方とおすすめ品
キダチアロエを生で毎日食べるのはなかなか難しいので、その場合はジュースをおすすめします。
キダチアロエジュースも最近ではいろいろと販売されていますが値段だけで選んではいけません。
アロエジュースを選ぶ際には
- 無農薬かどうか
- 保存料な着色料などが含まれていないか
などを確認しましょう。
もちろんアロエ成分50%とかではなく100%のキダチアロエジュースがおすすめです。
キダチアロエの中で最高品質のジュースは
「完熟アロエまるごと純しぼり」です。
鹿児島県の指宿市の60年続く自然農園で育てた無農薬のキダチアロエ100%のジュースです。
注目ポイントは3年かけて完熟させた養分たっぷりの「3年完熟キダチアロエ」だけを厳選して使用しているところです。
この完熟キダチアロエを収穫した日に新鮮なまま皮ごとミキサーへかけてジュースにしています。
もちろん防腐剤や水、添加物などが含まれていないので完全に100%のキダチアロエジュースです。
キダチアロエジュースは色々なメーカーが販売していますが、その中でも品質は一番です。
その分他のアロエジュースよりも価格が高いですが、ホームページから購入すると初回は15%OFF なので、ぜひ一度試してみてください。
- 色々なものを試したけど便秘が改善しない
- お肌のハリ、潤いを補いたい
- 身体の不調や疲れを改善したい
- 胸焼けや二日酔いに備えたい
- 薬に頼らず改善したい
という方に最高品質のキダチアロエジュースである「完熟アロエまるごと純しぼり」がおすすめです。
アロエベラには含まれていない医薬品にも指定されているアロインが含まれているので、効きすぎる場合があります。
最初は少しずつ飲んで慣れてきたら徐々に増やしていきましょう。
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まとめ
アロエには200種類ほどの栄養成分が含まれていて、アロエ特有の成分も多いです。
アロエベラとキダチアロエが主に食用として広まっていますが、キダチアロエの特徴として
- アロエニン、アロエウルシン。アロエチンはキダチアロエのみの成分
- 加工食品もアロインが含まれている
(アロエベラには含まれていない) - アロエニンは医薬品に指定されるほどの成分なので摂り過ぎに注意
- 特に妊婦さんや小さい子ども、胃の弱い人はアロエベラの方がおすすめ
といった特徴があります。
特にキダチアロエは健胃作用や火傷や傷の修復に効果が期待できます。
キダチアロエは昔から「医者いらず」と言われている食べ物です。
育てたものを切り取って細かく刻んで食べても良いですが、おすすめはアロエベラジュースです。
ぜひキダチアロエを食べて元気に、そして美しくなりましょう。