シナモンといえば、大好きなシナモンロールなどトッピング程度にしか思っていませんでした。
そのシナモンが実は毛細血管を丈夫にして健康や美容、そして薄毛などに効果があり、最近はその効果が認められていて人気が高まってきているのをご存知でしょうか?
シナモンの注目の栄養成分やどのような効果や効能をもたらすのかを紹介します。
シナモンのおすすめ商品と正しい選び方!セイロンとチャイナシナモン(カシア)の違いは?
シナモンの特徴と注目の栄養成分について
シナモンは「スパイスの王様」と言われるほど香り高く、パンやお菓子に使用されたり、肉の臭み消しとして豚の角煮やカレーなどにも使用されることもあります。
またシナモンは桂皮(けいひ)や肉桂(にっけい)と呼ばれ漢方として現在でも用いられるという点でも、
とても健康に良いというのがわかりますね。
シナモンはインドやスリランカなど熱帯に生育するクスノキ科の常緑樹の名前で、幹や枝の樹皮を細長い形状にはぎ取り、コルク層を除去した香辛料のこともシナモンと呼びます。
では漢方にも用いられるシナモンにはどのような栄養成分が含まれているのでしょうか?
栄養素(100gあたり)で特に多いのが
- カリウム:550mg
- カルシウム:1200mg
- 鉄:7.1mg
といったミネラル分が多いです。
そして注目はポリフェノールです。
①「クマリン」
シナモンの香りの成分の1つです。
- 血流の改善
- 抗酸化作用
- 抗菌作用
といった効果が期待されています。
②「シンナムアルデヒド」
シナモンの独特の香りのもととなる成分です。
ファイトケミカル(ポリフェノールなど)の一種で多くの健康効果が期待されています。
③「プロアントシアニジン」
同じファイトケミカルの一種ですが抗酸化力が強いのが特徴です。
プロアントシアニジンの抗酸化力は
- ビタミンCの20倍
- ビタミンEの50倍強力
と言われていて、さらに強力な抗酸化力があるアントシアニンよりも抗酸化力が強く、
別名「ポリフェノールの王様」と言われています。
とこのように抗酸化成分が強いポリフェノールが多く含まれています。
このようにミネラルとポリフェノールが豊富なのがシナモンです。
シナモンが毛細血管の老化防止を防ぐ理由は?
シナモンの最大の特徴といえばTie2(タイツー)を活性化させて毛細血管の老化を防ぐだけでなく、毛細血管を修復したり丈夫にする働きがあることです。
全ての血管の9割以上を占めている毛細血管はとてももろく、ちょっとした衝撃や摩擦で傷つきます。
傷つく原因は加齢や紫外線、活性酸素などの影響ですが毛細血管がダメージを受けると、肌の老化や多くの病気にかかりやすくなるなどさまざまな弊害が生まれます。
そして最近の研究では特に女性は40代から急速に毛細血管の量が減っていくことがわかっています。
そこで注目されているのがTie2を活発化する成分であるシンナムアルデヒドです。
毛細血管は内側と外側の二重構造になっていて外側の細胞がはがれていくことで血管の老化が始まります。
その内側と外側をくっつけてTie2を活発化するシンナムアルデヒドの働きにより、毛細血管の老化を防いだり丈夫にしたりすることがわかっています。
このTie2を活性化して毛細血管を元気にすることがどのような効果をもたらすのでしょうか?
シナモンの期待される効果や効能
Tie2を活性化することによって毛細血管やリンパ管が安定すると
- シミ・しわ・たるみ・むくみの改善
- 病気の予防・改善
- 育毛
- アイケア
- 冷えの改善
- メタボリックシンドローム
- デトックス
- ED予防
- 抗アレルギー
- 関節の健康維持
などに効果が期待できると言われています。
毛細血管が傷つくことで酸素や栄養素が行き渡らなくなり最も影響を受けやすいのが肌です。
また、毛細血管が集中しているのは顔でその中でも特に目の周りに集中しているので、目の周りにできやすいシワや目の下のくまの予防や改善が期待できます。
さらに頭部にも毛細血管が集中しているので、丈夫になることで当然髪の毛にも良い影響を与えます。
抜け毛や育毛によい理由がわかりますね
抜け毛は最近女性でも問題になっていますが、冷え性も悩んでいる女性が多いですね。
これは血液が全身に十分に行き渡らないことで起る症状です。
冷え性を改善するには毛細血管を丈夫にして血の流れを良くする必要があります。
また、毛細血管を修復したり丈夫にすることは多くの病気の予防や改善につながります。
毛細血管は心臓や肺などの臓器に流れていますが、毛細血管がダメージにより減ってしまうと酸素や栄養が足りなくなり、臓器の機能がどんどん低下して、
- 骨粗しょう症
- 腎障害
- アルツハイマー病
- 糖尿病
- 脳卒中
- 心筋梗塞
- ガン
などのあらゆる病気を招く可能性があるので毛細血管を丈夫にする必要があるのです。
シナモンの効果や効能はTie2を活性化させるだけではありません。
プロアントシアニジンにはインスリンような働きをして血糖値を下げ、糖尿病の予防効果も期待されています。
またシンナムアルデヒドは抗菌・抗ウイルス効果があり、実験でもシナモンを1日大さじ1~2杯程度で風邪やインフルエンザ、ヘルペスなどの感染症を予防することが明らかになっています。
シナモンを食べると風邪がひきにくくなりますよ。
その他にもシナモンの香りにはリラックス効果があり、アロマテラピーでも疲労やうつなどの症状改善に用いられることもあります。
さらに記憶力を高める働きもあると言われています。
仕事や勉強で集中力を高めたい時におすすめです。
もちろんシナモンは薬ではないので即効性はありません。
継続して摂る必要がありますが、薬と違って副作用がないので栄養補助食品として食べるようにしましょう。
シナモンと一緒に摂って毛細血管を丈夫にする飲み物は?
シナモンは料理ではシチューやカレーなど隠し味で使用しましょう。
パウダータイプはトッピングとしてトーストやシリアルにかけたり、アイスクリームやヨーグルトにもおすすめです
また紅茶などにもパラパラとかけても良いですしカレーなどの料理にもスティックだけでなく、パウダーをかけても問題ありません。
そしてTie2を活性化させて毛細血管の老化を防ぎたいまたは丈夫にしたいという方におすすめなのがシナモンをルイボスティーに入れて飲むことです。
ルイボスティーはTie2を活性化させる代表的な飲み物です。
ルイボスティーはノンカフェインで有名ですがそれだけではなく、ミネラルも豊富で麦茶よりもかなり多いですし、抗酸化成分も多く含まれています。
それにプラスしてTie2を活性化させて毛細血管を丈夫にしてくれるのならば、シナモンを混ぜることで毛細血管に効果がある最強の飲み物になります。
ぜひ試してみてくださいね。
シナモンのおすすめ商品と正しい選び方!セイロンとチャイナシナモン(カシア)の違いは?
シナモンの摂取量と注意点
健康や美容のために必要なシナモン摂取量は0.6g(小さじ1杯程度)です。
この量で十分効果を得ることができると言われていますし、逆に過剰摂取は注意が必要です。
それはクマリンを過剰摂取してしまうと肝障害が出る場合があるためです。
シナモンは大きく2つに分けるとスリランカ産のセイロンシナモンと主に中国が産地のカシア(チャイナシナモン)があります。
ただクマリンの含有量はセイロンシナモンとカシア(チャイナシナモン)では全く違います。
東京都福祉保健局によればクマリンを考慮した場合の
体重50キログラムの成人のシナモンの1日許容量は
- セイロン・シナモンで364.6g
- チャイナ・シナモン(カシア)で1.5g
と紹介しています。
かなり差がありますね。
これはチャイナ・シナモン(カシア)にたくさんクマリンが含まれているためです。
ですが東京都福祉保健局では
通常の食事でスパイスや菓子として食べるシナモンの量では、クマリンの耐容一日摂取量を超えないと考えられるため、健康に影響は出ません。
ご注意いただきたいのは、シナモンサプリメントなどのいわゆる健康食品です。
摂取目安量を守っていれば問題はありませんが、過剰に摂取した場合、耐容一日摂取量を超えることがあります。
サプリメントでは特定の成分を多量に摂取することがありますので、商品に表示されている摂取目安量をきちんと守ることが大切です。
と紹介しています。
チャイナシナモンは1.5g以上超えて摂ってはダメですが、これは小さじ約3杯分です。
結構な量であるので、これを毎日摂るというのは逆に難しいです。
多くのサイトで「チャイナシナモン(カシア)はクマリンが多いから危険だ」と紹介していますが、少しあおりすぎだと思います。
クマリンは先ほども紹介したように多くの効果が期待される成分です。
きちんと摂取量を守れば問題ないと東京都福祉保健局だけでなく東京都健康安全研究センター広域監視部でも紹介しています。
チャイナシナモンの方がセイロンシナモンより安いので、無理にセイロンシナモンを選ぶ必要はありません。
まとめ
シナモンはミネラルなどの栄養成分が多いですが、それとともに、シンナムアルデヒドなどのポリフェノールが毛細血管を修復したり、丈夫にして健康や美容にさまざまな効果をもたらすことが注目されています。
特に40歳以上の女性は毛細血管のダメージを受けやすいので、30代以下の方は毛細血管の老化予防のために、40代以上の方は修復や丈夫にするためにシナモンなどのTie2を活性化させるものを摂り入れましょう!
シナモンのおすすめ商品と正しい選び方!セイロンとチャイナシナモン(カシア)の違いは?